沖縄旅行で人気の観光地
infomation
国際通り
対戦車ヘリコプターの出現により、一時は「戦車不要論」も唱えられていたが、湾岸戦争・イラク戦争は戦車が依然として陸上戦の主役であることを見せつけた。ヘリは機動性と攻撃力は優れているため攻撃的運用には適しても、飛行時間に制限があり装甲も脆弱なため、敵の攻撃を受けてもなお留まる防御的な運用には適していないという偏った能力を備えるためである。戦車は攻守両面でバランスが良いとしてその有用性が認められ、「戦車不要論」は勢いを失っている。
20世紀の内にも登場する筈であった「戦後第4世代戦車」は未だに出現せず、今世紀に入っても各国の新戦車開発は進展が見られない。これは東西冷戦の終結によって軍縮が進み、双方の新型戦車の脅威が低下した事が主因であるが、同時に、主砲の大口径化と装甲強化によってすでに限界に達した車両重量の問題があり、新世代戦車の条件の1つであるサイズの拡大が望めなくなっていることも原因である。「第4世代戦車」は、重量を大幅に増すこと無く攻撃力と防御力を強化するという難題をクリアする必要があるほか、非対称戦やネットワーク中心の戦いに対応した戦車の柔軟な運用が求められるため、高度な情報指揮統制能力が求められる。
現在の西側各国の主力戦車の
塗装工事
は55-65t程度あるが、これ以上の重量増加は戦車の行動力を著しく損なう上、輸送や架橋、車輌回収も困難になってしまう。 陸上自衛隊の90式戦車は50tだが、長距離輸送を考えた場合、大型のタンクトランスポーター(戦車輸送車輌)や大型RO-RO船が不足しており、北海道以外での平時における運用が難しいとされている。
防衛省・陸上自衛隊が現有戦車の後継として全国的な配備を考慮して開発中の新戦車「TK-X」の試作車は約44tとされ、全体の性能も90式戦車を超えると見られているが、新戦車(TK-X)が最初の「第4世代戦車」になるかどうかは未知数である。
近年、戦車に新たに求められているのが、低強度紛争(Low Intensity Conflict:LIC)への対応能力である。テロリストやゲリラの対戦車火器に対する防御と、それを駆逐制圧する火器システムを備えた騎兵車輌としての能力も同時に求められており、この事がさらに開発を困難な物にしている。逆に、冷戦終結により戦車同士が撃ち合う従来の戦車戦の機会自体が失われつつあり、こうした時勢を反映して、今後の陸軍戦力の整備のあり方として、戦車と歩兵戦闘車や装甲車にヘリコプターなどを密接に統合運用する、近代的な緒兵科連合戦術に対応した戦車が求められている。
火力の強化については、ドイツのラインメタル社などが140mm砲を開発しており、「第4世代戦車」の主武装になると期待している。ただし140mm級の砲を純粋に搭載すると、反動を抑えるのに必要な重量は70-80tに達すると想像され、現在の技術で取り扱える重量限界を超えてしまう。その為、ラインメタル社では反動低減のための研究が進行中である。
砲弾の大きさ及び重量も同時に増加することで、砲への装填や戦車への搭載が人力で行なうには戦車兵に対して過度の負担になると考えられる。前者については自動装填装置の採用で解決できると思われるが、後者は砲側給弾車といった新たな機械的搭載装置の必要性が検討される。更に、砲弾の大型化で携行弾数が少なくなる可能性があり、これを解決するためには砲弾そのものを改良する必要があると考えられる。既にドイツではレオパルド2の強化案として同140mm砲の搭載テストを行ったが採用は見送られ、現在は120mm径のままで砲身長の延長や弾薬の改良などによる火力強化を図っており、他国もこれに追従する動きを見せている。なおTK-Xでは、主砲の反動を計算して圧力を調整し反動を吸収するアクティブ・サスペンションの導入により40t級の車体に120mm砲の搭載を実現しており、今後同様の手法で重量を抑えつつ140mm級主砲を搭載した車輌が出現する可能性も考えられる。
主砲の新技術として、
おせち
ーの原理で弾体を電磁気で加速して打ち出す電磁砲(リニアガン)やレールガンと、装甲に大電流を流して着弾した敵弾を溶解破壊する電磁装甲であるが、どちらも未だ実験の域を出ていない。
防御力の強化については、被弾する可能性が最も多いのが砲塔である事から、乗員や弾薬類を全て車体内に配して防御を集中した無人砲塔戦車や、車体上に自動装填・遠隔操作の頭上砲(Overhead Gun)を装備した無砲塔戦車が構想された。これらはアメリカが開発中のMCSやロシアが開発中と言われるT-95など以前から度々噂に上がりながらなかなか実用化されていない。砲塔バスケット内の乗員を砲塔リングより下の位置に配置して砲塔を小型化する低姿勢砲塔(Low Profile Turret:LPT)については、ヨルダン陸軍の主力戦車「アルフセイン」(輸出されたチャレンジャー1)の最新改良型に、南アフリカの企業と共同開発した「ファルコン2」砲塔[3]を搭載した事が発表され、今後の運用が注目されているほか、
予備校
ではM1128ストライカーMGSで先んじて実用化されている(即応弾の搭載場所は、ファルコン2が主砲の後方、MGSは砲塔バスケット内である)。
装甲の強化に代わる新しいタイプの防御方法も模索されている。そのひとつに、対戦車ミサイルなどの接近をレーダーやセンサー類で探知し、自動的にジャミングで無力化したり飛翔体やミサイルで迎撃するアクティブ防護システム(Active Protection System:APS)がある。旧ソ連・ロシアは既に1980年代に一部で導入しており、最近ではイスラエルのラファエル社の開発したトロフィーAPSのメルカバMk.4への採用が公表され、欧米でも同種のシステムの開発・採用を進めている。
一方で、各車両単体の戦闘能力は機動性を重視して抑えつつ、情報技術で緊密な指令系統と情報共有により連携させる事で、特にゲリラ戦術に対する柔軟な対応力を持たせようという考え方もある。アメリカではこの思想に基づくFuture Combat Systems(FCS)の研究開発が進められており 、これには戦車以外の各種車両や空・海軍兵力との連携、さらには車両のロボット化までも含まれている。ただし陸上兵器のロボット化は、航空兵器などに比べて技術的ハードルが大きく、本格的な実用化はまだ先の話である(軍事用ロボットも参照された。)。
ただし遠隔操作であれば無人偵察機や無人攻撃機が実戦に投入されたように、遠隔操作の無人戦車も研究されている。現在取り入れられているものは戦車と言うより治安維持用の装置と言うほうが正確だが、即席爆発装置(IED)の除去や無力化に、遠隔操作される小型ロボットが一部で使われている。
アメリカ軍では現在Armed Robotic Vehicle(ARV)として、試作車両の製作と実験にまでこぎつけている[1]。アメリカ以外の国での開発は不明だが、中国やロシアが開発しているとの噂はある。
近年、各国の軍事費削減や戦争形態の対テロ戦争への変化に伴い、米軍のストライカー旅団の様に従来は装軌式車両が担当していた戦術的地位を装輪装甲車が代替する動きが活発になっている。装甲車は装軌式車両以上に重量制限が求められるために火砲やミサイルに対する装甲防御は遠く及ばないものの、イラクやアフガニスタンで脅威となっている地雷や即席爆発装置(IED)に対してはむしろ装甲車の方が防御性が高いとも言われている。
戦車に相当する装甲車としては、戦車砲をベースに低反動化した同クラスの火砲を搭載した機動砲(MGS)と呼ばれるカテゴリーの車輌が登場している。主な物としてストライカー装甲車のMGS仕様やイタリアのチェンタウロ戦闘偵察車などがあるが、他にも各国で多くの車両の開発・配備が進められており、日本の防衛省もTK-Xと並行して機動戦闘車と呼ばれる105mm砲搭載装甲車の開発を進めている。
その形態から次世代の戦車の姿として語られる事も多く、実際に経済的に主力戦車を導入できない国がその代替として機動砲を導入する動きも見られるが、装甲車の対戦車火力としては軽量・無反動で射程が長く破壊力も大きい対戦車ミサイルの方が有効であり、機動砲はむしろ陣地破壊や狙撃手の掃討といった、ミサイルではコスト的に合わない様な任務にも対応できる多用途性が求められている。
一方で装甲防御力が圧倒的に不足している事から真っ向な対戦車戦は望めず戦車の完全な代替には成り得ないという意見が強いが、相手が旧世代の戦車しか配備していない国、または戦車を所有しないゲリラやテロリストの様な非正規勢力である様な場合はその限りでは無く、今後の推移が注目される。
各国において戦争に関する博物館が存在する中でも、戦車を中心にした博物館がいくつか存在する。連合軍の博物館は自国の戦車はもとより、捕獲した枢軸国の戦車の展示においても充実しており、戦車の変遷を理解する上においては重要な資料を提供している。